パーキンソン病は、脳のドパーミンという物質が不足する病気で、通常50歳以上に発症します。
年齢とともに発症率は高くなり、65歳以上になると100人に1人〜2人の発症率となります。
日本全国では、10万人以上の患者さんがいると推定されており、高齢化社会到来に伴い、
今後ますます患者数は増えると予想されています。
パーキンソン病の診断はMRIなどの検査を行って直ちに診断されるものではありません。
この様な検査も勿論大切ですが、医師の神経学的な診察所見が最も重要とされています。
その様な意味では、パーキンソン病が疑われた場合、まずはこの疾患を専門としている医師のもとを
受診することが必要です。
また、早期に診断し、早期に治療を行うことは良い予後をもたらす可能性も示唆されておりますので、
専門医による初期治療が今後を左右する可能性もあります。治療も患者さんの年齢によって異なるため、
多くの薬剤の中から最適な薬剤を選択することにも専門的な知識が必要となります。
パーキンソン病を専門としている医師の多くは大学病院などの拠点病院に在院していることが多いため、
パーキンソン病専門医を受診することは通院や介護者の負担も考えると必ずしも容易ではないと思います。
その様な意味では、本外来は大学病院の常勤医として特にパーキンソン病を専門にしている医師が当院に来院し、
診察を行いますので、遠くまで通院せずに大学病院と質的に変わらない医療を提供できるものと考えております。
下記の症状で御心配な方は是非パーキンソン病専門外来まで御相談ください。
○動きがわるくなった 一つの動作をするのに時間がかかるようになった
○手足がふるえる 字がふるえて書けない
○声が小さくなった
○表情がなくなった
○つまづきやすい 転びやすい 足をひきずる
○姿勢が悪くなった
○座っていると自然に身体が傾くようになった
○よだれが多くなった
○疲れやすい